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「テクニック」と「スキル」

前の記事で、アルゼンチン育成の父ホルヘ・グリッファ氏の『選手を見極める「10のポイント」』について書きました。
その時はあえてスルーしていましたが、今回はポイントの「1テクニック」と「2スキル」について書きたいと思います。

ではまず復習を。
1 テクニックがある:パスやトラップといった基礎のプレーをこなす技術があるかどうか
2 スキルがある:1の技術を実戦で活用する器用さがあるかどうか

どうですか?私はいちおうわかってるつもりですが、この2つの違い、わかりますか?
テクニックとスキルって、日本語にするとどちらも「技術」と訳されますよね。じゃあ何が違うのか、英語で意味を考えてみます。アルゼンチンの公用語はスペイン語ですが、私スペイン語わからないんで(^^)ヾ。

Technique : a way of doing some specialist activity or artistic work
Skill : practical knowledge and power ; an ability to do something well

(Longman Active Study Dictionary of English より)

ほぼ直訳すると、
テクニック : 専門的な行動または芸術的な(創作)活動のやり方
スキル : 実践的な知識または力 ; あることを上手く行う能力

これでも何のこっちゃよくわかりませんので、サッカーに当てはめて考えてみましょう。

まず「テクニック」。下線を引いたように、「専門的な」ということは、「サッカーに特有の技術」と言い換えられるのではないでしょうか。
例えば
・ サッカーボールを蹴る=キック
・ 飛んできたボールを足で(または手を使わないで)止める=トラップ
・ ボールを足で(または手を使わないで)運ぶ=ドリブル、リフティング
といったものが、「テクニック」といえるものになります。なんか当たり前のようなことですね。

次に「スキル」です。
例えば、
・ 味方からのパスを受け(トラップ)、ディフェンダーをかわし(ドリブル)、ゴールキーパーに止められないようにボールをゴールへ蹴る(キック)=シュート
というように、シュートというプレーを実行・実践するためには、トラップ、ドリブル、キックなどの「テクニック」が必要となります。

また、この一連のプレーの遂行には、
・ どこで味方のパスを受けるか?
・ トラップするか、ダイレクトでシュートするか?
・ ディフェンダーをかわすか、かわしきる前にシュートを撃つか?
・ 右に抜くか、左に抜くか?
・ どのコースを狙ってシュートするか?
というように、たくさんの「判断」が伴います。

さらに、その「判断」の前提・準備として、
・ パスを出す味方の位置・動き
・ 他の味方FWの位置・動き
・ ディフェンダーの位置・動き
・ キーパーの位置・動き
などの、状況を「見る・観る・観察する」という「技術(ややこしいですが)」が必要になります。

まとめると、「状況を観て、判断して、(テクニック・フィジカルを駆使して)実行する」能力のことを、「スキル」というのだと私は理解しています。

最近サッカー関連の雑誌や書籍では「個人戦術」とか「判断力」という言葉を見かけることが増えています。私はこれらの言葉も「スキル」と近い意味を持っていると思います。
そしてそのことは、昨年のワールドカップでベスト16に進出するなど着実に進化している日本サッカーですが、まだまだこの「スキル」の部分で世界のトップレベルと差があると考える人が増えているからではないか、と思います。


ではこの「スキル」の差はどこからくるのでしょう?
私は、育成年代のトレーニングに原因があると考えています。

サッカーの練習では、並べたコーンの間をドリブル、2人ペアになってパスを出し合う対面パス、コーチが転がしたボールをディフェンダーもキーパーもいないゴールへ蹴り込むシュート練習などを見られることが多いのではないでしょうか?
これらの練習は、「テクニック」の練習にはなっていますが、「状況を観て、判断する」という要素がほとんどなく、「スキル」の練習にはなっていません。そのこと自体が問題ではないのですが、指導する側がそれを自覚していない事が多いのではないかということです。
そして、「テクニック」だけを教えられ、実戦で使うための「スキル」を教えられないままに試合に送り出され、試合では指導者やひどい時にはお父さんお母さんにまで、「なんでそこでパスしないんや!」「そこはドリブルで勝負しろ!」「ちゃんとシュートしろ!」などと罵声を浴びせられるのです。
あるいは、「とにかく前に蹴れ!」「とにかくドリブルしろ!」「気合でとにかく走れ!」なんていう「指導」とはほど遠い「命令」をされ続けるのです。

もちろん全ての指導者・チームがそうではありません。しかし、息子が上級生になり、いろいろな大会に参加するようになって、たくさんの試合・チームを観ているうちに、このような現状が次々と目に入るようになってきました。
サッカー経験のないお父さんたちが、仕事後の時間や休日返上で、ボランティアで指導されているようなクラブもたくさんあり、一生懸命頑張ってくださっていることも理解していますが、それでもあえて言わせてもらえば、日本サッカーの更なるレベルアップのためには、育成年代(特にジュニア年代)の指導者の育成が必要だと思います。

今回は(も?)、かなりエラそうなことを書きましたね~汗。
「じゃあ、お前がやれや!」なーんて声が聞こえてきそうです(^_^;)
というわけで、今日はこのぐらいで。吉本風に言うと「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたろ!」ということで。


えー、この流れで紹介するのもなんですが、参考になる書籍をm(_ _)m
バルセロナスクールでコーチをされている村松尚登さんの本です。
  

一冊目はまさにそのままのタイトル。「テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人」です。

二冊目はその発展形といえる本となっており、題名にこそなっていないものの、「リフティングは上手いが、サッカーが下手な日本人」という記述があり、第3章のタイトルになっています(※この本では「1テクニック」と「2スキル」を足したものがサッカーにおける「テクニック」という捉え方になっています)。

また、日本において「野球文化」が浸透していることが、サッカーをパス、ドリブル、シュートなどの部分を切り取って練習することが多い要因ではないかというような考察をされているところも興味深いと思いました。

私の文章はともかく、村松さんの本に興味を持たれた方は是非ご一読ください。



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選手を見極める「10のポイント」

コパ・アメリカが終わりました。
開催国アルゼンチンは残念でしたが、そのアルゼンチンを破ったウルグアイが優勝し、私の大好きなスアレスがMVPを獲得しました。
また、密かに応援していたペルーが3位になり、エースのゲレーロが得点王に輝いたのもうれしい誤算でした。
ただ、コパを楽しみすぎたせいで、早朝に起きて変なカッコで観戦していたのがたたったか、腰がじわじわと痛み出しているのがこまった誤算ですが・・・(^_^;)

さて、コパでのアルゼンチンの結果が振るわなかっただけに、多少説得力が落ちるかもしれませんが、現在、アルゼンチンから数多くの才能溢れる選手が次々と現れているのは確かなことでしょう。
メッシ、テベス、アグエロ、イグアイン、ディ・マリア、ラベッシ、パストーレ、などなど。
彼らはみなリーガエスパニョーラ、イングランドプレミアリーグ、セリエAでチームの中心として活躍しています。

そのアルゼンチンの秘密に迫った本を以前にも紹介しました。
  

これら2冊ともに登場する重要人物が「アルゼンチン育成の父」と呼ばれる「ホルヘ・グリッファ(グリファ)」さんです。
そして「ストライカーのつくり方」には、彼が長年の経験から生みだした選手を見極める「10のポイント」が掲載されています。

1 テクニックがある:パスやトラップといった基礎のプレーをこなす技術があるかどうか
2 スキルがある:1の技術を実戦で活用する器用さがあるかどうか
3 気質が強い:勝ちたいという気持ちがあるかどうか
4 インテリジェントである:監督の指示やゲーム展開をきちんと理解できるかどうか
5 本能的である:予想外の展開に感覚的に反応できるかどうか
6 根気がある:最後までボール、または勝負そのものを諦めない気持ちがあるかどうか
7 心身ともにバランスがとれている:健康で、情緒が安定しているかどうか
8 才能がある:何かひとつの技術で人並み外れた才能を持っているかどうか
9 恥ずかしがりである:他人と目を合わすのが苦手で、無口かどうか
10 無感情である:無口なうえに他人の言うことに耳を傾けられず、無反応かどうか

興味深いのは、10項目のうち半分(3、6、7、9、10)までが気持ちや感情などの精神面が挙げられていることです。
まあ、アルゼンチンほどの国になれば、テクニックや才能のある選手はいくらでもいるということかもしれませんが。
そして、この10項目の中で1項目だけ致命的な項目があるということですが、それは本を読んでもらうということで(^^)ヾ

みなさんも、子どもさんや、指導している選手たちがどれだけの項目に当てはまっているか、チェックしてみると面白いかもしれませんよ(あくまでも『参考』にするだけでね)。


ちなみに、親バカ目線で長男Rをチェックすると、6番と8番にクエスチョンマークがつきますね。特に8番は・・・???
他の項目も、アルゼンチンの選手との比較とか、絶対値とか、物差しがないので本当に条件を満たしているかは不明ですm(_ _)m
あと、次男Tに至っては、今のところ項目をチェックする以前の状態であります。念のため。


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南米には「お手本」がいっぱい

世間的には「なでしこジャパン」のW杯決勝進出が大きな話題なんでしょうが、私の興味は断然コパ・アメリカであります(^_^)


そのコパは今日から決勝トーナメントが始まりました。
開催国アルゼンチンは残念ながらPK戦の末にウルグアイに敗れてしまいましたが、この試合もお互いの意地か誇りか、「勝ちたい気持ち」が激しくぶつかり合った素晴らしい試合でした。
その前に行われたコロンビア対ペルーの試合も、互いに主導権を握ろうと駆け引きを繰り返す、非常にレベルの高い試合を魅せてくれました。

南米というと、どうしてもブラジルとアルゼンチンの「2強」が注目を集めますが、それ以外の出場チームもすごくレベルが高いです。むしろスター選手がいない分、それらの国々の失礼ながら国際的には無名と言っていい選手一人ひとりの技術レベルの高さが際立ち、思わず感心してしまいます。
日本代表も昨年のワールドカップでベスト16に進出し、ヨーロッパで活躍する選手もどんどん増えるなど、レベルが上がっていると言われますが、ワールドカップに出場すらかなわない南米各国のレベルの高さ、層の厚さをみると、日本のサッカーはまだまだと思わずにはいられません。


では具体的にどんなふうに「レベルが高い」のでしょうか?
私は以下の3点にあると思いました。

1 守備能力の高さ
試合を観ていて最初に感じるのが、1対1の守備力の高さです。ラインコントロールとか、組織的な守備力ではなく、自分の力でボールを奪います。
あのメッシですら、少し態勢が悪い状況でドリブルをしようとすると簡単にボールを奪われてしまう場面が多々ありました。とにかく人に強いというか、球際に強いです。
また、ドリブルに対する守備だけでなくパスカットの能力も高いと思いました。野生のカンといいますか、実戦経験に基づく予測能力が高いんだと思います。

2 基礎技術の高さ
いわゆる「止める、蹴る」という部分です。
南米というと「個人技」のイメージが強く、華麗な足技を想像しがちですが、彼らのプレーの基本はまさに「止めて、蹴る」の2タッチです。
日本でも2タッチゲームの練習はよくすると思いますが、南米の選手たちの2タッチは、もちろんそういう練習もしているんでしょうが、なんというか、自然です。「2タッチでプレイしなければいけない」から2タッチでプレイするのではなくて、1タッチで止め(置いて)、2タッチで蹴る(パスする)のが一番自然だからそうしている感じです。
だから、必要に応じてダイレクトプレーもするし、相手を一人かわす必要があればドリブルでかわしていきます。
難しい足技を駆使せずともシンプルに自然に「ボールをコントロールする。」これが本当の技術の高さではないでしょうか。

3 身体の使い方
ボールをキープしたり、ボールを奪ったりするときの身体の入れ方、使い方がうまいです。特に体格にすぐれていなくても、タイミング良く身体を入れたり、腰を使ったり、腕を使ったり、身体全体をバランス良く使ってプレーします。
サッカーは「ボールを手で扱うこと」は禁止されていても、腕を身体に縛り付けられてプレーするわけではなく、「腕を含めた身体全体を使ってボールを扱うこと」が禁止されてはいません。
ジーコ元日本代表監督が指摘した日本人の「フィジカルの弱さ」は、こういう身体の使い方が上手くないということではないかと思います。


子どもたちがアルゼンチンのメッシやテベス、ブラジルのネイマールやロビーニョのすごいプレーを観て憧れを持ち、あんな選手になりたいと思うことは自然なことだと思いますし、それを否定するつもりはありません。
しかし、指導者をはじめ大人たちが理解しておかないといけないことは、彼らはアルゼンチンやブラジルというサッカー大国の中でさえなかなか見つけ出すことが難しい稀有な才能を持った選手だということです

アルゼンチンやブラジルの大多数のサッカー選手が「メッシやネイマール」にはなれないように、残念ながら日本のサッカー小僧たちもほとんどの選手は彼らのような「特別な選手」にはなれません。
しかし、指導次第で日本の子どもたちが「いい選手」に育つ可能性はかなり高いと思います。そしてコパ・アメリカにはそんな「いい選手のお手本」がゴロゴロと転がっているのです。

だからこそ、日本の育成年代の指導者の人たちにはコパを観て貰いたい、いや観るべきだ、と思います(もう半分以上過ぎてしまいましたが^^)。
そして、子どもたちが「メッシやネイマール」を夢見るように、指導者の人たちには(「特別な選手」を育てることを夢見つつも)、「無名のいい選手たち」の姿を目に焼き付け、子どもたちが「いい選手」に育つサポートをしてあげて貰いたいとのです。

そうして、日本中の星の数ほどの「いい選手」の中から「特別な選手」が生まれるようになった時、日本代表が(なでしこに続いて?)ワールドカップを掲げることができるのではないでしょうか。


 なんだか偉そうなことを書いてしまいましたが、
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人目のフットボーラーさん

 プロフィール 

ataru88

Author:ataru88
2児の父。息子にもクラブにも内緒でブログを書いているサッカーマニアな親バカ。好きなチームはアーセナル、ボカ・ジュニアーズ、いちおう京都サンガ。好きな選手はウィルシャー、モドリッチ、スアレス、アグエロ、ほか多数。

登場人物など
R:長男。サッカー小僧(U-11)。好きなチームはマンチェスター・ユナイテッド。好きな選手はC・ロナウド。特技はウイイレ。
T:次男。サッカー好きか不明(U-8)。まだまだ謎が多い。
N:2児の母。あまりサッカーに興味はないらしい。
KYSC:Rが所属する架空の?まちクラブ。

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